知っておきたい外壁塗装に関する知識
外壁塗装は家にとって必要なメンテナンス、しかし何も知らないままで依頼をするよりも多少知識を持って依頼をすると見極めができるようになります。ここでは工法など専門的な部分から見る外壁塗装を紹介いたします。
外壁塗装をする理由
外壁塗装は家の劣化を遅らせるために大事なリフォームの一つです。サイクルを守って適切な時期に行うことで、美観・機能性の向上に繋がります。また塗料の発達も著しいので、以前外壁塗装を依頼したときにはなかったような機能を持たせることが可能、そのためより快適で安心して住める住宅を目指すことができます。耐候性、防水性、防カビ、耐火、さまざまな機能を持っている塗料を用いて塗装することにより家の強度をあげることが可能、それは家の内部構造もしっかり守るために役だちます。そのためにも外壁塗装のことをしっかり知っておくのが大事です。
勿論業者に全て任せることは可能ですが、少しでも知識を持っておくことで何を求めて何を組み込むかをより明確にすることが可能です。なんとなく色だけで選んでしまっている、それだけでは損なこともあるのです。知識を少しでも入れておき、美観だけではなく機能性も充実した、そんな住宅を手に入れるのがおすすめです。依頼する側から見るとなかなか見えづらいところも紹介していき、これから名古屋で外壁塗装を考えている方が依頼の際に参考にできる情報を紹介いたします。
外壁塗装の工法
外壁塗装の置ける工法は主に三種類とされています。それぞれ用途が異なり、いずれも大事な工法です。まずは刷毛塗り、これは刷毛を使用して手作業で塗る工法で、刷毛が小さいため広範囲に塗装するのは向いていないもの、狭い面積や細かい部分を塗装する場合とても優れています。ローラー塗りは外壁の塗り替えでもっとも一般的なもの、広い面を一気に塗るのに向いているのでよく利用されています。最後に吹付塗装、これは更に分岐がある工法です。施工がとても速く低コストで済みやすいというメリットはありますが、スプレーガンの特性上塗料が飛散し音が大きいので住宅が密集しているところでは少々用いにくい方法とされています。
吹き付けるという方法なので凸凹した立体感ある塗装も可能、よく見かける小さな石を混ぜた外壁塗装もこれで行なわれています。そしてこれには三つの仕上げ方法があり、まずはリシン仕上げから紹介いたします。これは上塗り塗装材に小さな石を混ぜて吹き付けるもの、完成は和風な雰囲気となります。ツヤは出さずに砂壁のような趣ある仕上がりになります。そして次はスタッコ仕上げ、これは重厚感ある仕上がりになり、ざらざらした手触りで風合いがとてもいいです。ただし汚れやすいというデメリットもあるので注意して検討する必要があります。最後に吹き付けタイル仕上げ、これは厚みや模様をだすことができ、そして中塗りと上塗りに異なる塗材を用います。厚みと模様を出すのに最適で、下地によって塗料の量は大きく変わります。塗装に関する工法はこんな感じですが、外壁によってはカバー工法や張り替え工事の方が適している場合もあります。素人目では判断しづらい部分でもありますので、業者と相談の適切な工事方法を検討するのがおすすめです。
使われる塗料
耐候性=塗料の耐用年数というほどに外壁塗装において塗料の選択はとても大事なことです。ここでは外壁塗装で使用される塗料について紹介いたします。本当にたくさんの種類の塗料がありますが、耐用年数とコスパから見て一般的になっている塗料は一部とされています。まずはシリコン塗料、以前はアクリルやウレタンが利用されていましたが、今はシリコンを用いられている住宅が増えています。耐用年数は8~15年と長く、それでいて単価は2300~3000円と比較的安いものとなっています。建売などに広く利用されている塗料でこれからも使われていく予想ですが、近年ではもっと耐用年数が長く単価が変わらない塗料としてラジカル塗料が注目されています。但し化学技術が満載なので複雑尚且つ、扱える業者がまだまだ少ないとされています。
これからに期待の塗料です。そしてなかなか塗り替えができない大型の建物に利用されているのがフッ素塗料や無機塗料です。一般住宅に利用されているケースよりも公共施設に利用されているケースが多いですが、勿論希望次第では導入可能です。塗料はその機能性が直接作用するので、少なくとも耐用年数や単価を把握しておくのがおすすめとされています。詳しいことは業者に直接聞いていき、最終決定をする流れとなります。またこの塗料内にもメーカーによって異なる品質があるので、どこのメーカーでどういった機能があるかどうかも確認しておくのが大事です。日々塗料は進化しているため、同じ塗料でも全然違う品質と機能を備えている場合だってあります。
工程について
工事の工程について把握してから依頼をするのはとてもおすすめです。自分が住んでいる家で行われる施工なのですから、どんなことをしているかわからないというのは不安が多いです。お見積りや依頼の際に勿論問い合わせ可能ですが、ここではざっくりとした工程についての紹介をいたします。まずこうした工事は近隣にも迷惑をかける可能性があるので、事前に挨拶をしておくのが一般的です。家主だけではなく塗装業者も挨拶に回るのが殆どなので、ぜひ一緒にまわるのがおすすめです。そしていざ現場の確認、足場設置・塗装の作業の際に邪魔になりそうなものは全て動かすことになります。
そのため立ち合いは必須とされており、この時に塗料をつけられたくないものなんど大事にしてほしいものがあれば伝えておくと安心です。そしてここから本格的なステップで、外壁・屋根の塗装に必要な足場の設置が始まります。それが終わると高圧洗浄機を用いて埃や汚れをとり、施工面を綺麗に整えていきます。この洗浄はできるだけ綺麗にする必要があるので丁寧に時間をかけて行われる工程です。洗浄が済んだら下地の処理、ここで現在見られている劣化の補修をします。ひび割れや錆びも補修していくので劣化箇所が多いとその分施工期間が延びると考えておくことになります。下地関連が終わればいよいよ塗装の準備工程、ここまでが下準備です。養生をして塗料が余計なところに付かないように保護をしていきます。窓を締め切る必要があるので、きちんとスケジュールを家主側も調整したいところです。場合によってはエアコンが使用できなくなってしまうので、夏場はきちんと業者と相談の上養生してらう必要があります。
これが終われば塗装の段階、下塗り→中塗り→上塗りが一般的ですが、丁寧な業者の場合四度塗りが推奨されるのでもう一段階塗りがある場合もあります。仕上げまで完了したなら検査をし、問題なければ足場を解体して完成です。これらの工程は約1~4週間かかるものとされています。基本塗料の耐用年数分問題ない仕上がりになっていますが、時間経過で何かしら修繕が必要な箇所がでてくる可能性はゼロではないです。それを見逃さないように定期点検を依頼しておくのがおすすめです。これから名古屋で外壁塗装を依頼予定の場合はこれらの知識をもっておき、業者選びに役立てるのがおすすめです。メンテナンスの中では比較的安価なものの、高額には変わりないので少しでも知識をもって臨むのが推奨されます。